自分の話が面白くないと思うなら。オチを作る前に場面を伝えよう

自分の日常を話題にするなら、何をしたか、どう感じたか、何が気になったかを短くつなげてみよう。特別な事件や笑えるオチがなくても話せるよ。昨日の買い物を、無理に大冒険へ作り直さなくていいんだから。
ここでは会話に挟む短い出来事を用意する方法を扱うね。プロフィール用の文章とは分けて考えよう。例はすべて架空で、著者の体験談ではないよ。
大事件を探さず、最近したことを一つ選ぶ

「自分の話はつまらない」と思うと、旅行や珍しい仕事の経験を探したくなるかもしれないね。でも最近食べたもの、買ったもの、見た作品、移動中に気になったものも、会話の材料になる。自分が実際に話せることから選ぼう。
先週一週間の中で、少し覚えている出来事を三つ書いてみて。「初めてのパンを買った」「本の表紙が気になった」「いつもの道を少し変えた」。そのうち、いま相手に話してもよいと思う一つを選ぶ。珍しさの順位は付けなくていいよ。
| 出来事のメモ | 最初の一文の架空例 |
|---|---|
| いつもと違うパン | この前、普段買わないパンを選んでみました。 |
| 本屋で表紙が気になった | 本屋で見かけた表紙が気になって、少し立ち読みしました。 |
| 近所の道を変えた | 散歩でいつもと違う道を歩いたら、小さな公園がありました。 |
出来事の日時や場所は、話の理解に必要な分だけでよい。「先週の日曜の11時17分に、駅の何番出口を出て」と全部説明しなくても、一文目は伝わるでしょ。細かい記録と、会話の入口は違うんだよ。
他の人の秘密を面白い話に使わない
仕事や友人の話を選ぶ場合は、自分だけで公開してよい内容か確認しよう。顧客の事情、友人の恋愛、家族の困りごとを、場を盛り上げる材料へ勝手に使わない。自分がどう行動したかだけで話せる出来事を選ぶ方法もあるよ。
話したくない一日なら、別の日の出来事にしてかまわない。毎日面白い生活を送るための宿題ではないの。思いつかないときは、会話のために新しい予定を買い足すより、いったんメモを置いていい。
材料を選ぶときは、相手が前に話していたこととのつながりも見られる。料理の話が出ていたなら、自分の食事の出来事を選ぶなどね。ただし相手の好みに近づけるために、していないことを付け足さない。つながりが見つからなくても、自分が話したい出来事はそのまま候補にできるよ。
説明を増やすより、自分が感じたことを添える

「パンを買いました」だけだと出来事の報告で終わる。そこへ「思ったより香ばしかったです」「大きくて、半分でお腹がいっぱいになりました」のように、自分が感じたことを足すと、何が印象に残ったか伝えられるよ。
架空の長い話を、短い入口へ直す
休日に買い物へ行って、駅の近くを通って、いつもは別の店で買うのですが、その日は少し時間があったのでパン屋へ入って、いろいろ見てから丸いパンを買いました。
この文を短くするなら、「休日に、普段買わない丸いパンを選びました。外側が思ったより硬くて、スープと一緒に食べたらおいしかったです」のようにできる。これは架空の書き換え例。実際には食べていないスープや感想を、台詞のために足さないでね。
選ぶ順番は「出来事」「自分の感想」「話したい部分」。必要なら「次は小さい方も試したいです」と今気になっていることを添えられる。ただし毎回三つ全部を入れる決まりではない。二文で伝われば、そこで相手の反応を待てるよ。
感想は大きな感動でなくてよい。「思ったより静かでした」「少し迷いました」「また見てみたいです」など、自分で確かめられるものを使う。「人生が変わりました」と大きくしないと話題にならない、なんてことはないんだから。
最後に無理な質問を付ける必要もないよ。「あなたはパンをどう思いますか」と急に広い質問へ変えるより、自分の話を短く置き、相手がどこに反応するか聞く。話が続かなければ、その話題が一度終わるだけ。自分の日常の価値まで決まるわけではないよ。
相手が反応したところから続きを話す

二文ほど話したあと、相手が「スープは何を作ったんですか」と聞いたら、その部分へ答えよう。用意した話の順番があっても、最初の買い物経路へ戻って説明し直さなくていい。会話の途中で台本を守り抜こうとしないでね。
相手が自分の似た経験を話したら、その話を聞ける。「そうなんですね。どんなパンでしたか」とつなぐ場合もあれば、「私も柔らかいものの方が食べやすいです」と短く返す場合もある。自分の出来事を全部話すまで相手の話を待たせる必要はないよ。
反応が薄いときも、同じ話を詳しくして必ず興味を持ってもらおうとしなくていい。「そんなことがありました」と区切り、相手の話題へ戻れる。眠そう、困っているといった内心を、一度の相づちだけで確定しないこと。
話の途中で事実を思い違いしていたと気づいたら、「土曜ではなく日曜でした」と必要なところだけ直そう。小さな時刻の違いなど、話の意味に関わらない部分まで長く説明して、肝心の話が消えないようにね。
自分の話を入れるタイミング自体に困るなら聞く話と自分の話の往復へ。プロフィールに日常を一文で載せたい場合は趣味がないときの材料探しが使えるよ。
10分だけ、最近の出来事を一つ二文にして声に出してみよう。オチがあるかより、何があって自分がどう感じたかが分かるかを確認する。声に出して長いと感じた説明は後へ回せる。送る相手や次のデートが決まっていなくても、メモで終えてかまわないよ。
